転職活動を始めてみたは良いものの、なかなか書類選考に通らないなんてことも多いハズ。
履歴書・職務経歴書・志望動機など。思いつく限りのものを見直してみても、手詰まりになってしまうケースも少なくありません。
そこで、ライバルと能力を差別化する手段として転職用のポートフォリオを作るという手段があります。
今回は、書類選考突破のカギとなる転職ポートフォリオについてご紹介します。
もし書類選考の突破口を掴みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職ポートフォリオを作る目的について
他の求職者と能力を差別化して、選考を通過しやすくするためです。
理由としては、採用面接官といえど届く書類全てを隅々までは見てくれないからです。
実際、採用面接官は他の業務と並行して、月間100件以上の面談と書類審査などにも関わっているので、冒頭数ページで合否をジャッジすることも少なくありません。
そこで価値ある人材であることを証明する材料として、転職ポートフォリオを使います。
書類選考時の転職ポートフォリオの形式
基本は、以下4つの形式いずれかでまとめられます。
- 紙媒体
- 資料媒体
- WEB媒体
- 動画媒体
紙媒体の転職ポートフォリオ
パンフレットやクリアファイルなどにまとめたポートフォリオが一般的です。
作品に合わせて、紙の大きさ・種類・魅せ方などを工夫でき、ギミック次第で相手に強いインパクトを与えることができます。
またデジタルよりも物体で常に目に留まるので、面接まで進むなら「あー、あの本の作品を送ってくれた方ですね!」と相手の記憶にも残りやすく話が進みやすくなることは間違いありません。
一方で、紙やインクを消耗するので、お財布事情や時間効率は常に考える必要があります。
資料媒体の転職ポートフォリオ
PowerPoint・Googleスライド・Canvaなどオンライン上でまとめたポートフォリオのこと。
紙媒体と異なり、いつでもどこでも見れるという簡易性を備えており、複数の企業へエントリーする際も一つの作品で流用が効くのがポイントです。
使い方によっては、SNSやWEBサイトといった自分が持つチャンネルを活かして、自身が作品に込めたコンセプトなども発信できるので、不特定多数の人間に同時に魅力を伝えることができます。
WEB媒体の転職ポートフォリオ
WEBサイト・ブログ・SNSといった独自の媒体を活かしたポートフォリオのこと。
紙媒体や資料媒体と異なり、表現の幅をより自由にルールから魅せ方まで制限のない環境でアピールできる媒体となります。
ただ一方で、WEBサーバーやドメインなど維持管理には、半永久的にコストが発生するものもあるので、利用する際はあらかじめ契約条件を確認して利用するようにしましょう。
動画媒体の転職ポートフォリオ
YouTube・Vimeo・SNSといった動画媒体を活かしたポートフォリオのこと。
とくにYouTubeでは、動画へアクセスできる人間を絞った限定公開機能を駆使することで、自分の自己紹介動画だったり、作品を直にURL一本で送れる手軽さがあります。
またすでにチャンネルとして活動実績があるなら、チャンネル登録者数や動画の再生数など数字的な成果を対外的に示せるので、納得感ある成果物として面接官の心を鷲掴みにします。
媒体別の転職ポートフォリオ事例
媒体別の転職ポートフォリオの事例は、以下の通り。
紙媒体の転職ポートフォリオ事例
デザイナー志望の学生に向けたポートフォリオの作成特集ページです。
実際に動画付きで製本ごとの事例についても載っています。
キンコーズ様では実際に製本のためのデータ入稿等も承っているので、もし気になった方は活用してみてください。
資料媒体の転職ポートフォリオ事例
WEBライター・セールスライターの2軸で活動している馬場様のポートフォリオ事例です。
noteというクリエイター向けのプラットフォームで実績をまとめています。
分野ごとに記事作成例があり、どういう記事なら書けるのか文体はどういうイメージかが分かりやすくまとめられています。
WEB媒体の転職ポートフォリオ事例
個人でWEB・グラフィックデザインを中心に活動しているデザイナーの田口様のポートフォリオ事例です。
作品ごとの写真や実例だけでなく、SNSを活かして動画も公開しており、どういう場面でどういうものが作られたのかが分かりやすくまとめられています。
WEB媒体以外にも紙の作品やPRする内容もキレイにまとまっているので、ポートフォリオを作るならぜひ参考にしてみましょう。
動画媒体の転職ポートフォリオ事例
動画編集者のゆき様のチャンネルになります。
シンプルかつどういったテイストの動画が作れるかが簡潔にまとめられています。
ポートフォリオというと「こういうチャンネルを運営しています!」といった形でまとめようとしがち。でもそれ以上に何ができるのかといったことが伝わらなければ意味がありません。
そこでもし「作るものが決められない…」「派手なアニメーションの作品作りには自信がない…」といった方は、上記の動画を参考にできることをまとめて伝えることをやってみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回は、ライバルとの差別化に役立つ「転職ポートフォリオ」について解説しました。
履歴書や職務経歴書だけでは、なかなか書類選考に通らないという方は、ぜひ記事を参考に自分だけのポートフォリオを作ってみてください。