制作職の実績を積みたいから、求人にエントリーしてみたけど…
「実務経験ないと仕事は任せられない」
こんな矛盾じみた回答が返ってきた経験はありませんか?
制作職は仕事の構造上、実績がないと応募できない仕事も多数存在します。
そこで、今回は「実務経験0の駆け出しプレイヤーが転職ポートフォリオの実績を作る方法」について解説します。
仕事が取れなくて困っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
初心者なのになぜ?現場で実務経験を求められる理由
制作職に求められるものは「実務遂行能力」だからです。
そもそも職場で求められるものは「成果」であって「努力」ではありません。
ここでいう成果というのは大きく分けると「対応数」「現物」「売上」の3ついずれかに分類されます。
例えば、営業職の場合。お客様に商品を提案・買ってもらうことで「売上」という成果が生み出されます。
反対に、制作職の場合。お客様が作って欲しい商品を聞き取り・制作し、お客様の手元に「現物」が届いて初めて成果として積み上がります。
このように、現物を作り届けて「成果」として認められる都合上、そもそも現物が作れなければ、最初の時点で詰まってしまいます。そこで、初心者でも最低限の「現物」を生み出せる力が求められるというわけです。
実務経験0の駆け出しプレイヤーが転職ポートフォリオの実績を作る手順
現物を作れるといっても、人となりを知らない以上は、モノがないと採用面接官からは能力を判断できません。
なので、転職ポートフォリオによる実績が求められるというわけです。
とはいえ「これから仕事に就きたいと考えているのに、実績なんて作りようがないのでは…?」と考える方も少なくありません。
そこで実務経験0でもできる実績の作り方について順を追ってご紹介します。もし実績がなくて仕事の取り方が分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.制作サンプル・事例を作る
実績がない初期は、いきなり仕事を受注しようとするのではなく、制作サンプル・事例用の作品を試しに数点作ってみましょう。
理由として、実績0でいきなり実績を作ろうとしても、第三者から見ると、あなたが納品できる制作イメージが湧かなく仕事の発注判断ができないからです。
例えばアパレルショップとかでいざ服を買おうとなっても、コートやシャツといったモノの名称だけで、どういうデザイン・色合いなのか。大きさはどれくらいで、どの時期に合うものなのか。名称だけだと想像できないものってなかなか手を出しづらいですよね。
それと同じで、何が生み出せて、どういう見映えをしているか分からない以上、発注者はよく分からないものにお金は出せません。
そこで実績がない初期は、制作サンプルと事例を作って、どういう場面で使えるものなのかをアピールして、実績欄に掲載しましょう。
2.実績掲載可能な仕事を受注する
制作サンプル・事例を作れたら、実績掲載可能な仕事を受注しましょう。
受注場所は、知り合いで困っている人やクラウドソージングサイトなど。実務の実績がなくても仕事を紹介してもらえるところを中心に探して作れるものを提案してみましょう。
3.納品した成果物を実績欄へ掲載する
最後に実績掲載可能な仕事を納品できたら、納品した成果物を転職ポートフォリオの実績欄へ掲載します。
契約条件によっては、掲載できない成果物も存在するので、仕事を受注したお客様に掲載して問題ないか必ず確認を取るようにしましょう。
詳細の確認方法については、下記の記事で紹介しています。気になった方は合わせてチェックしてみてください。
事例やサンプル作りで作るものに悩んだときの対処法
「実績の積み方は分かったけど、具体的に作る事例やサンプルはどういうものを作れば良いの?」って悩むことも多いはず。
その場合は「関わりたい仕事」に関連する作品を作るようにしましょう。
具体的に作るものに関しては、同業の競合事例をチェックすれば分かります。一例については、下記の記事で紹介しています。もし気になった方は合わせてチェックしてみてください。
おわりに
今回は「実務経験0の駆け出しプレイヤーが転職ポートフォリオの実績を作る方法」について解説しました。
「未経験なのに、実務経験が必要なんて意味が分からない!」なんて思ってしまう方もきっと多いはず。
しかしSNSが発達した現在、買えるものが誰でも選べる時代になったからこそ、モノを作っただけでは売れません。
なのでもし「どうしても◯◯の業界で働きたい!」という希望があるならば、必ず実績を作ってから転職活動に励みましょう。