転職活動に備えて、いざ転職ポートフォリオを作ろうにも周りに相談できる人がおらず困っているという方も多いはず。
かといって、他人のポートフォリオを見れる機会なんてほとんどなく、同業者の事例を参考にしようにも、そもそも探し方が分からないなんてこともあるでしょう。
そこで、今回は「雑誌ライターの転職の参考になるポートフォリオ制作事例3選」について解説します。
もし雑誌ライターでの転職を考えているけど、ポートフォリオの作り方に悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職市場での雑誌ライターの需要について

求人ボックスによると、2025年4月時点で掲載されている正社員のライターの求人数は13,901件。
中でも、正社員の雑誌ライターの求人数は596件と、ライターの全体求人数から比較すると約4.2%ほど。
未経験の求人は196件と32.8%ほどで、ライター全体の求人数も大幅に減ってきていくに連れ、雑誌ライターも名乗れる方が限られてきている職種ともなっています。
雑誌ライターの仕事内容について

読者の心を動かす「記事」を、企画から執筆まで一貫して手がけるプロフェッショナルのこと。
具体的には、テーマの選定・編集会議での企画提案・関係者への取材アポ取り・現地取材・写真や構成の調整・執筆・校正対応など──1本の記事が完成するまでの全工程に関わります。
中でも紙媒体は、見開き単位でのページ構成やレイアウトを前提とした「台割」が存在し、限られたスペースで最大限の情報を伝える技術が必要。
リード文や見出しで読者を引き込む一方、誤字脱字や事実誤認は許されず、文字数は1文字単位でシビアに管理されます。
また、雑誌は読者が「お金を払って読む」媒体である以上「信頼性」と「取材の深さ」は絶対条件です。
ネットの情報をただまとめるだけでは通用せず、一次情報をもとにしたオリジナルの切り口や、現場に足を運んだ「肌感覚」が常に求められます。
雑誌ライターへ転職するなら参考にしたいポートフォリオ制作事例3選

では実際これらの仕事に関わっている方は、どういうポートフォリオを使って仕事を探しているのでしょうか。
実際に、雑誌ライターの事例を3つほど紹介します。
1.映画・海外ドラマ評論 × 雑誌ライターの事例

映画・海外ドラマ評論 × 雑誌ライター「今 祥枝」様のポートフォリオです。
大学卒業後、建築雑誌の編集プロダクションを経て日ノ出出版に入社。月間ビデオ業界誌『ザ・ニュー・リリース』などの雑誌編集に携わる。
1998年より映画・ドラマを専門とするフリーランスのライターに。『ロードショー』『スクリーン別冊』『Flix』といった映画雑誌でインタビューやレビュー・特集記事などを執筆して研鑽を積む。
現在は、レビュー・インタビューを中心に雑誌・Web・劇場パンフレット等への連載・寄稿やDVD・放送作品の海外ドラマのオフィシャルライターもつとめているとのこと。
映画系でブランディングしていきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
2.ニュージーランド関連 × 雑誌ライターの事例
ニュージーランド関連 × 雑誌ライター「三邊 晶子」様のポートフォリオです。
株式会社日刊現代の広告局の営業として勤務した後、1998年からニュージーランドに滞在。
オークランドの日本語情報誌制作会社にて広告営業として勤務。
帰国後、フリーでニュージーランド取材・撮影コーディネートを行い、2000年にオセアニア・メディア・クリエーションズを設立。現在に至る。
現在は、国内外での取材編集・広告営業・プロデュースをトータルで担当。
2022年よりニュージーランド発の自然派アイテムを輸入販売する事業も始めたとのことで、ライターの領域以外にもマルチに活躍しているようなので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
3.図解モノ × 雑誌ライターの事例
図解モノ × 雑誌ライター「岩佐 陸生」様のポートフォリオです。
編プロを経て2009年頃に独立。フリーランスの編集者・ライターとして、旅・雑学・歴史・実用・児童書・ビジネス・金融・科学などさまざまなジャンルの書籍・ムックの編集・執筆・PR誌の制作に携わる。
難解な事柄をわかりやすく解説する「図解モノ」を得意としており、教育系の本の編集に多数関わる。
過去編集協力した書籍については、まとめて掲載されているので、気になった方はぜひ覗いてみてください。
おわりに

今回は「雑誌ライターの転職の参考になるポートフォリオ制作事例3選」について解説しました。
雑誌ライターとして転職を考えているという方は、ぜひ参考にしてみてください。